「いつかはレクサスに乗ってみたい…」多くのクルマ好きが抱く憧れではないでしょうか。洗練されたデザイン、上質な内装、静かで快適な乗り心地、そして高い信頼性。レクサスブランドが持つ魅力は数えきれません。
しかし、同時に「レクサス=高級車=価格が高い」というイメージも根強く、なかなか購入に踏み切れない方も多いはずです。でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。実は、レクサスのラインナップには、比較的手の届きやすい「安いモデル」も存在します。特に近年は、コンパクトなSUVモデルが登場し、レクサスブランドへの間口が広がっています。
さらに、中古車市場に目を向ければ、かつては高嶺の花だったモデルも、驚くほど手頃な価格で見つけることができるのです。
この記事では、「レクサスの安いモデル」をテーマに、新車と中古車それぞれの市場で、比較的安価に購入できるモデルをピックアップしてご紹介します。各モデルの特徴や魅力、価格帯の目安、そして購入する際の注意点や賢い選び方のポイントを、関連キーワードを交えながら詳しく解説していきます。
憧れのレクサスオーナーになる夢を、現実のものとするための情報が満載です。あなたの予算とライフスタイルにぴったりの一台を見つけましょう。
- レクサス新車で最も安いのはコンパクトSUVの「LBX」、次いで「UX」
- 中古車市場では生産終了した「CT」や旧型「IS」「ES」「NX」などが狙い目
- 安いモデルには理由があるため、年式、走行距離、状態、維持費などを要確認
- 新車・中古車それぞれのメリット・デメリットを理解し、予算とニーズに合わせて選ぶことが重要
【新車編】手が届きやすいレクサスの安いモデルTOP3
- 最有力候補!レクサス LBX – コンパクトSUVの新基準
- 都市派におすすめ レクサス UX – スタイリッシュさと走り
- 走りの楽しさを追求 レクサス IS – FRスポーツセダンの魅力
- 新車購入時のポイント グレードとオプション選び
- 納期や値引きは? 新車レクサス購入の現実
- 維持費も考慮しよう 新車モデルのランニングコスト
最有力候補!レクサス LBX – コンパクトSUVの新基準

- 現行レクサス新車で最も車両本体価格が安いモデル
- コンパクトながら上質さを追求した内外装と走り
- 優れた燃費性能を持つハイブリッド専用モデル
現在(2025年4月時点)販売されているレクサスの新車ラインナップの中で、最も安い価格帯から購入できるのが、コンパクトSUVの「LBX」です。
「高級車の概念を変える」というコンセプトのもと開発され、レクサスブランドのエントリーモデルとしての役割を担っています。
車両本体価格は、これまでのレクサス車と比較してもかなり抑えられており、初めてレクサスオーナーになる方や、セカンドカーとして、あるいはダウンサイジングを検討している方にとって、非常に魅力的な選択肢となっています。
安いからといって、品質に妥協はありません。全長約4.2mというコンパクトなサイズながら、エクステリアにはレクサスの新しいデザイン言語「ユニファイドスピンドル」を採用し、存在感のあるスタイリングを実現。インテリアも、上質な素材とこだわりの設えで、パーソナル感の高い空間を演出しています。
パワートレインは、1.5L直列3気筒エンジンを搭載した効率の良いハイブリッドシステムのみの設定で、優れた燃費性能(WLTCモード)を誇ります。これにより、購入後の燃料代という維持費を抑えることができるのも嬉しいポイントです。
走行性能においても、コンパクトカーの常識を超える静粛性や、しなやかな乗り心地、そして軽快なハンドリングを提供します。もちろん、先進の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」も搭載(機能はグレードにより異なる)されており、安全性も確保されています。
価格、サイズ、燃費、そしてレクサスならではの上質さを高い次元でバランスさせたLBXは、「安いレクサス」を探している方にとって、まさに最有力候補と言えるでしょう。
都市派におすすめ レクサス UX – スタイリッシュさと走り

- LBXに次いで価格が手頃なコンパクトSUV
- 都会に映えるシャープなデザインと軽快なハンドリング
- ガソリン、ハイブリッド、EVとパワートレインが豊富
LBXが登場するまではレクサスで最も安いモデルだったのが、コンパクトSUVの「UX」です。現在もLBXに次いで比較的手頃な価格帯を維持しており、依然として人気の高いエントリーモデルとなっています。LBXよりは一回り大きいボディサイズを持ち、シャープで立体的なエクステリアデザインが特徴です。
特に、リアの横一文字のテールランプはUXの個性を際立たせています。都市部での取り回しの良さと、SUVらしい存在感を両立しており、スタイリッシュなライフスタイルを送る方にぴったりの一台と言えるでしょう。
UXの魅力は、その走りにもあります。低重心設計と高剛性ボディにより、キビキビとしたハンドリングと安定感のあるコーナリングを実現。街中を軽快に駆け抜ける楽しさを味わえます。パワートレインの選択肢が豊富な点もUXの特徴です。
2.0Lガソリンエンジンの「UX200」、2.0Lハイブリッドシステムの「UX250h」、そしてバッテリーEV(電気自動車)の「UX300e」が用意されており、予算や使い方、環境への意識に合わせて最適なものを選ぶことができます。
インテリアも、ドライバーオリエンテッドなデザインで、操作性と質感を両立。安全装備も充実しており、安心して運転を楽しむことができます。
LBXと比較すると、価格帯はやや上がりますが、ボディサイズやパワートレインの選択肢、そしてデザインの好みなどでUXを選ぶ価値は十分にあります。都市部での使用がメインで、スタイリッシュなSUVを求めている方におすすめです。
走りの楽しさを追求 レクサス IS – FRスポーツセダンの魅力

- レクサスのFR(後輪駆動)スポーツセダン
- 意のままに操れるハンドリングとスポーティな走り
- セダンの中では比較的安価な価格設定
SUVが人気の中心となる中で、セダンならではの走りやスタイリングを求める方におすすめなのが「IS」です。レクサスのセダンラインナップの中では、ESやLSよりもコンパクトで、価格帯も比較的抑えられています(ただし、LBXやUXよりは高価になります)。
ISの最大の魅力は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用している点です。これにより、前後重量バランスに優れ、ドライバーの意のままに操れる素直で軽快なハンドリング性能を実現しています。
ワインディングロードなどを走ると、その楽しさを存分に味わうことができるでしょう。現行モデルは、大幅なマイナーチェンジによってボディ剛性や足回りが強化され、走行性能がさらに磨き上げられました。
パワートレインも、2.0Lターボ(IS300)、3.5L V6(IS350)、2.5Lハイブリッド(IS300h)と、キャラクターの異なる3種類が用意されており、好みに合わせて選ぶことができます。
デザインも、低く構えたアグレッシブなスタイリングが特徴で、スポーティな走りを予感させます。内装も、ドライバーを重視したタイト感のある空間となっています。
もちろん、最新の安全装備「Lexus Safety System +」も搭載されています。SUVと比較すると実用面では劣りますが、「運転する楽しさ」を重視したい方や、スポーティなセダンが好きだという方にとっては、ISは非常に魅力的な選択肢です。
レクサスブランドの上質さと、FRスポーツセダンならではの駆け抜ける歓びを、比較的手頃な価格で手に入れられるモデルと言えるでしょう。
新車購入時のポイント グレードとオプション選び

- 同じモデルでもグレードによって価格と装備が大きく異なる
- 必要な装備と予算のバランスを考えてグレードを選ぶ
- メーカーオプションは後付けできないので慎重に検討
レクサスの安いモデルを選ぶ際にも、グレードとオプションの選択は重要なポイントです。同じLBXやUX、ISであっても、グレードによって車両本体価格は数十万円から百万円以上異なる場合があります。価格が安いベースグレードは、基本的な装備は備わっていますが、上位グレードと比較すると内装の素材や快適装備が見劣りする場合があります。
例えば、シートの素材がファブリックか本革か、シートヒーターが付いているか、ナビゲーションシステムの画面サイズが大きいか小さいか、といった違いです。スポーティな内外装を好むなら「F SPORT」、豪華さを求めるなら「version L」といったように、自分の好みや重視するポイントに合わせてグレードを選ぶ必要があります。
また、メーカーオプションの選択も重要です。サンルーフ、マークレビンソンのプレミアムサウンドシステム、特定の安全装備などは、工場で装着されるメーカーオプションであり、後から追加することはできません。これらのオプションが必要かどうかを、契約前に慎重に検討する必要があります。もちろん、オプションを追加すればその分価格は上がります。
まずは、自分が絶対に譲れない装備、あったら嬉しい装備をリストアップし、各グレードの標準装備とオプション設定を確認しましょう。そして、自分の予算と照らし合わせながら、最も納得のいく組み合わせを見つけることが大切です。
ディーラーの担当者とよく相談し、試乗車などで実際の装備を確認しながら、最適なグレードとオプションを選びましょう。
納期や値引きは? 新車レクサス購入の現実

- 人気モデルや特定のグレードは納期が長くなる傾向
- レクサスは基本的に値引き販売を行わない方針
- 購入時期やディーラーによって多少のサービスは期待できるかも?
レクサスの新車購入を検討する上で、気になるのが納期と値引きについてです。まず納期ですが、近年は半導体不足や世界情勢の影響もあり、車種やグレードによっては納車までにかなり時間がかかるケースが見られます。
特に、LBXやNX、RXといった人気SUVモデルや、特定のメーカーオプションを選択した場合などは、注文から納車まで半年以上、場合によっては1年以上待つ可能性もあります。最新の納期情報については、契約前にディーラーにしっかりと確認することが重要です。
次に、値引きについてです。レクサスは、ブランド価値を維持するため、基本的に車両本体価格からの大幅な値引き販売は行わないという方針を採っています。そのため、他の国産車ブランドのように、数十万円単位の値引きを期待するのは難しいでしょう。
ただし、全く値引きがないというわけでもありません。決算期などのタイミングや、ディーラーの在庫状況、あるいは下取り車の価格交渉などによって、多少のサービス(例えばディーラーオプションの割引や、下取り価格の上乗せなど)を引き出せる可能性はあります。
とはいえ、過度な値引き交渉はレクサスディーラーでは敬遠される傾向にあるため、節度ある交渉を心がけることが大切です。
レクサス車を購入するということは、車両そのものだけでなく、ディーラーでの質の高いおもてなしや、充実したアフターサービスといった付加価値も込みで購入すると考えるのが良いでしょう。値引き額だけで判断するのではなく、総合的な満足度を重視することが大切です。
維持費も考慮しよう 新車モデルのランニングコスト

- 車両価格だけでなく、購入後の維持費も重要
- 燃費性能は燃料代に直結(特にハイブリッドは有利)
- 税金、保険料、メンテナンス費用なども忘れずに
レクサスの安いモデルを選んだとしても、購入後の維持費(ランニングコスト)がかかることを忘れてはいけません。毎月の生活の中で、無理なく車を維持していけるかしっかりと計画しておくことが大切です。維持費の中で大きな割合を占めるのが、燃料代、税金、保険料、そしてメンテナンス費用です。
燃料代は、選ぶモデルの燃費性能と年間の走行距離によって大きく変わります。LBXやUXのハイブリッドモデルは燃費が良い(WLTCモード)ため、燃料代を抑えることができます。一方、ISのガソリンモデルなどは、ハイブリッドに比べると燃料代がかさむ傾向にあります。自分の使い方に合わせてシミュレーションしてみましょう。
税金については、自動車税(排気量に応じて毎年課税)と自動車重量税(車検時に納付)があります。エコカー減税の対象となるモデルであれば、税金の優遇措置を受けられる場合があります。
任意保険料は、年齢や等級、車両保険の有無などによって大きく異なります。レクサス車は車両価格が高めなため、車両保険を付けると保険料も高くなる傾向があります。複数の保険会社で見積もりを取ることをお勧めします。
そして、定期的な点検やオイル交換、消耗品の交換といったメンテナンス費用も必要です。レクサスディーラーでの整備は、質の高いサービスを受けられる反面、費用は比較的高めになる可能性があります。車検費用も、法定費用に加えて整備費用がかかります。
これらの維持費を事前に把握し、車両本体価格と合わせて、トータルでかかるコストを考慮してモデルやグレードを選ぶことが、賢いレクサス選びのポイントです。
【中古車編】狙い目!価格がこなれたレクサスの安いモデルと注意点
- 中古なら断然お得? レクサス CT – 生産終了も人気のハイブリッドHB
- ちょっと前のモデルを狙う 旧型ISやESの魅力
- SUVも中古なら手が届く? 旧型NXやRXの相場
- 安い中古レクサス選びの注意点① 年式・走行距離と状態
- 安い中古レクサス選びの注意点② 修復歴と整備履歴
- 安い中古レクサス選びの注意点③ 維持費と故障リスク
- まとめ:賢く選ぶレクサスの安いモデル 新車と中古車の比較
中古なら断然お得? レクサス CT – 生産終了も人気のハイブリッドHB

- レクサス唯一のハッチバックモデル(2022年生産終了)
- ハイブリッド専用で燃費性能に優れる
- 中古車市場では比較的安価な価格帯で見つけやすい
新車ではもう手に入りませんが、中古車市場で「安いレクサス」を探す際に、まず候補に挙がるのが「CT(CT200h)」です。CTは、レクサスブランド唯一の5ドアハッチバックモデルとして、2011年から2022年まで販売されました。
パワートレインは1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムのみで、優れた燃費性能が大きな魅力です。プレミアムコンパクトハッチバックというカテゴリーで、特に欧州市場などで人気を博しました。
生産が終了した現在、中古車市場での流通量は比較的多く、年式や走行距離によってはかなり手頃な価格で見つけることができます。特に初期のモデルであれば、100万円台前半から探すことも可能かもしれません。
レクサスブランドのエントリーモデルとして、内外装の質感も一定レベルを保っており、コンパクトながらもレクサスらしい上質さを感じることができます。ハッチバックならではの使い勝手の良さも魅力です。
ただし、注意点もあります。設計年次が古いため、最新のモデルと比較すると安全装備やインフォテインメントシステムは見劣りします。また、ハイブリッドシステム、特に駆動用バッテリーは経年劣化するため、中古で購入する際にはバッテリーの状態を確認することが重要です。交換が必要になると高額な費用がかかります。
とはいえ、信頼性の高いトヨタのハイブリッドシステムを搭載しており、燃費も良いため、維持費を抑えつつレクサスオーナーになりたいという方にとっては、CTは非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。状態の良い個体を慎重に選ぶことがポイントです。
ちょっと前のモデルを狙う 旧型ISやESの魅力

- モデルチェンジ前の旧型セダンは価格が大きく下がる傾向
- 旧型でもレクサスならではの上質感や走りは健在
- 年式やグレードによってはかなりお買い得な場合も
新車では予算的に厳しいセダンモデルも、中古車であれば手の届く価格帯になっていることがあります。特に、モデルチェンジが行われた後の「旧型」モデルは、価格が大きく下がる傾向にあるため狙い目です。
例えば、スポーティなFRセダンの「IS」。現行モデル(2013年~)も魅力的ですが、その前の2代目モデル(2005年~2013年)は、中古車市場での価格もかなりこなれてきています。年式は古くなりますが、FRならではの走りや、当時のレクサスデザインを楽しむことができます。ただし、維持費や故障のリスクは現行モデルより高くなる点は注意が必要です。
また、快適性を重視したFFセダンの「ES」。現行モデル(2018年~)が登場する前の旧型モデル(日本では「ウィンダム」として販売されていた時期も含むが、レクサスブランドとしては海外モデル)を探せば、広々とした室内空間と静粛性を、比較的安価に手に入れることができるかもしれません。(ただし、日本国内での流通量は限られます)
さらに前のモデル、例えばLSの旧型(3代目や4代目)なども、年式や走行距離によっては驚くほど安い価格で流通していることがあります。もちろん、年式が古くなればなるほど、メンテナンス費用や故障のリスクは高まります。特にフラッグシップモデルであるLSは、部品代も高額になるため注意が必要です。
しかし、丁寧に乗られてきた状態の良い個体を見つけることができれば、価格以上の満足感を得られる可能性も秘めています。旧型モデルを狙う場合は、信頼できる販売店で、整備履歴などをしっかりと確認し、購入後のリスクも理解した上で検討することが重要です。
SUVも中古なら手が届く? 旧型NXやRXの相場

- 人気のSUVモデルも中古車なら選択肢が広がる
- 初代NXや旧型RXは流通量も多く、価格帯も幅広い
- ただし、状態の良い高年式モデルは依然として高値
新車ではなかなか手が届かない人気のレクサスSUVも、中古車市場に目を向ければ、予算内で購入できる可能性が広がります。特に、現行モデルが登場する前の「旧型」モデルは、価格がこなれてきているため狙い目です。
例えば、初代「NX」(2014年~2021年)。現行(2代目)NXが登場したことにより、初代NXの中古車相場は下落傾向にあります。流通量も豊富で、年式、走行距離、グレードによって価格帯も幅広いため、予算に合わせて選びやすいのがメリットです。
ターボモデル(NX200t/NX300)とハイブリッドモデル(NX300h)があり、デザインも古さを感じさせないため、まだまだ人気の高いモデルです。さらに、NXの上位モデルである「RX」も、旧型であれば中古で手が届きやすくなります。
例えば、4代目RX(2015年~2022年)は、現行(5代目)RXの登場で中古価格が落ち着いてきています。NXよりも広く豪華な室内空間を持つRXを、新車のNXに近い価格帯で手に入れることも可能かもしれません。
ただし、注意点もあります。SUVは依然として人気が高いため、セダン系の旧型モデルほど極端に価格が下がるわけではありません。特に、高年式で走行距離が少なく、状態の良い個体は、中古車であってもそれなりの価格がします。また、旧型であってもレクサスである以上、維持費(特に整備費や部品代)は安くありません。
中古のSUVを選ぶ際も、車両の状態確認(特に走行距離や整備履歴)と、購入後の維持費をしっかりと考慮することが重要です。
安い中古レクサス選びの注意点① 年式・走行距離と状態

- 価格の安さは年式や走行距離に比例することが多い
- 低年式・過走行車は故障リスクが高まることを理解する
- 価格だけでなく、内外装や機関の状態を総合的に判断
安い中古レクサスを見つけた際に、まず確認すべき基本事項が「年式」と「走行距離」です。一般的に、中古車価格はこの二つの要素と密接に関連しており、年式が古く、走行距離が多いほど価格は安くなる傾向にあります。
価格が安いということは、それだけ年数が経過しているか、多く走行している可能性が高いということです。年数が経過すれば、ゴム部品や樹脂パーツの劣化は避けられませんし、走行距離が多ければエンジンやミッション、足回りなどの消耗が進んでいると考えられます。
そのため、低年式・過走行の車両は、購入後の故障リスクが比較的高くなることを理解しておく必要があります。「安いから」という理由だけで飛びつかず、その年式や走行距離が、価格に見合っているか、そして自分の許容できるリスクの範囲内かを冷静に判断しましょう。
ただし、年式が古くても走行距離が極端に少ない車両や、逆に走行距離が多くても高速道路中心の走行で、定期的なメンテナンスがしっかり行われてきた車両など、単純な年式・走行距離だけでは判断できないケースもあります。
重要なのは、価格と年式・走行距離のバランスを見ながら、実際の車両の状態を自分の目で確かめることです。内外装が年式や走行距離以上に綺麗に保たれているか、エンジンやミッションに異音や不調はないか、試乗して乗り心地や操作フィールに違和感はないかなどを、総合的にチェックして判断することが、後悔しない中古レクサス選びの第一歩となります。
安い中古レクサス選びの注意点② 修復歴と整備履歴

- 相場より極端に安い場合は修復歴を疑う
- 修復歴の有無と内容は必ず確認する
- 整備記録簿で過去のメンテナンス状況を把握する
中古車選びにおいて、価格と共に必ずチェックしなければならないのが「修復歴」の有無と、「整備履歴」です。特に、相場よりも明らかに安い価格で販売されているレクサス車には、注意が必要です。修復歴とは、車の骨格(フレーム)部分に損傷を受け、修理した経歴のことです。
たとえ綺麗に修理されていても、安全性や走行性能に影響が出る可能性があるため、修復歴のある車両は中古車市場での価値が大きく下がります。安い価格の裏には、この修復歴が隠れている可能性があります。
販売店には修復歴の有無を表示する義務がありますが、必ず口頭でも確認し、可能であれば車両状態評価書などで詳細な内容を確認しましょう。どのような事故で、どの部分を、どのように修理したのかを把握することが重要です。
次に、整備履歴です。これは、その車がこれまでどのようにメンテナンスされてきたかを知るための重要な手がかりとなります。整備記録簿(メンテナンスノート)を確認し、定期点検やオイル交換、消耗品の交換などが、適切な時期に、信頼できる工場(できればレクサスディーラーなど)で行われてきたかを確認しましょう。
記録がしっかりと残っている車両は、大切に扱われてきた可能性が高く、比較的安心して購入できます。逆に、記録簿がない、あるいは記録が不十分な車両は、メンテナンス状況が不明であり、将来的なトラブルのリスクが高まるため、避けた方が賢明かもしれません。
特にレクサスのような高級車は、適切なメンテナンスが車両の寿命や性能維持に大きく影響します。安いからといってこれらの確認を怠ると、後で大きな後悔をすることになりかねません。
安い中古レクサス選びの注意点③ 維持費と故障リスク

- 車両価格が安くても、維持費はレクサス基準で高額
- 古いモデルや過走行車は故障リスクが高まる
- 万が一の修理費用も考慮した予算計画が必要
安い中古レクサスを手に入れることができても、忘れてはならないのが購入後の維持費と故障のリスクです。車両本体価格が安かったとしても、レクサスは高級車ブランドであり、その維持にかかる費用は、一般的な国産車よりも高額になる傾向があります。
税金(自動車税・重量税)、任意保険料、車検費用、そして日々の燃料代。これらは、新車でも中古車でも必要となるコストですが、特に注意が必要なのがメンテナンス費用と修理費用です。
レクサスの部品代や整備工賃は、トヨタブランドなどと比較して高めに設定されています。年式が古かったり、走行距離が多かったりする安い中古車は、経年劣化や摩耗により、様々な部品が交換時期を迎えている可能性があります。消耗品の交換だけでも、それなりの費用がかかることを覚悟しておきましょう。
さらに深刻なのが、予期せぬ故障のリスクです。古いモデルになればなるほど、エンジン、トランスミッション、ハイブリッドシステム、エアコン、サスペンション、電子制御部品など、あらゆる箇所で故障が発生する可能性が高まります。そして、これらの修理費用は、数十万円単位、場合によっては百万円を超えることも珍しくありません。
特に、ハイブリッドシステムのバッテリー交換などは非常に高額です。「安い中古レクサスを買ったのに、修理代で結局高くついた」という話は、残念ながらよく聞かれます。
購入を検討する際には、車両価格だけでなく、これらの高額な維持費や故障リスクも十分に理解し、万が一の出費にも備えられるような、余裕を持った資金計画を立てることが非常に重要です。
まとめ:賢く選ぶレクサスの安いモデル 新車と中古車の比較
- レクサスには新車・中古車ともに比較的安い価格帯のモデルが存在する。
- 新車で安いのはLBX、UX、ISなど。コンパクトモデルが中心。
- 新車購入時は、グレードやオプション、納期、維持費を考慮する。値引きは期待薄。
- 中古車で安いのは生産終了したCTや旧型のIS、ES、NX、RXなど。選択肢は広い。
- 中古車は価格が魅力だが、年式、走行距離、車両状態(修復歴、整備履歴)の確認が必須。
- 安い中古車には、高額な維持費や故障リスクが伴うことを理解しておく必要がある。
- 信頼できる販売店選び(新車ならディーラー、中古車なら専門店など)が重要。
- 新車のメリットは最新技術と保証、中古車のメリットは価格。デメリットもそれぞれ存在する。
- 最終的には、予算、ライフスタイル、求める性能や装備、リスク許容度などを総合的に判断する。
- 「安い」という理由だけで飛びつかず、賢く情報収集し、納得のいく一台を選ぶことが大切。
こんにちは、クルマ選びのアドバイザー(自称)の運営者です!今回も最後までじっくり読んでいただき、ありがとうございます!
「レクサス、乗りたいけど予算が…」そんな風に思っている方、結構多いんじゃないでしょうか。私もレクサスのディーラーの前を通るたびに、「いつかは…」なんて溜息をついています(笑)。でも、この記事を読んで、「あれ?意外と安いモデルもあるんだ!」「中古なら手が届くかも?」なんて、少し希望が見えてきた方もいるかもしれませんね。
そうなんです、レクサスにもLBXやUXのように、比較的身近な価格帯のモデルがありますし、中古車市場に目を向ければ、憧れだったあのモデルが現実的な価格になっていることもあります。選択肢は意外と多いんです。
ただ、やっぱり注意も必要です。特に中古車の場合、「安い」のには必ず理由があります。年式が古い、走行距離が多い、もしかしたら修復歴がある…なんてことも。そして、忘れてはいけないのが維持費の問題。車両は安く買えても、その後の税金や保険、そして何より修理代で泣きを見る…なんてことにならないように、購入前にしっかりシミュレーションしておくことが本当に大切です。
じゃあ、どうすればいいのか?結局は、ご自身の「ものさし」をしっかり持つことだと思います。予算はいくらまでか、新車がいいのか中古でもいいのか、どんな使い方をしたいのか、どんな機能が必要なのか…。そして、リスクをどこまで許容できるのか。
新車には新車の良さ(最新技術、保証、安心感)があり、中古車には中古車の良さ(価格、選択肢の多さ)があります。それぞれのメリット・デメリットを天秤にかけて、ご自身の価値観に一番合う選択をするのがベストです。
焦らず、じっくり情報を集めて、そして最後はぜひ実車を見て、試乗して、「これだ!」と思える一台に出会ってください。この記事が、あなたのレクサス選びの良き相棒となれたなら、こんなに嬉しいことはありません。応援しています!