スバル レイバック購入で後悔？評判の真相と後悔しないためのチェックポイント

スバルから登場した新型SUV「レイバック」。都市型SUVとしての洗練されたデザインと、レヴォーグ譲りの走行性能や安全性を兼ね備え、多くの注目を集めています。しかし、新しい車種にはつきものですが、インターネット上では「レイバック 後悔」といったキーワードも見られ、購入を検討している方にとっては気になるところではないでしょうか。本当にレイバックは後悔するようなクルマなのか、それとも単なる一部の声なのか。

この記事では、レイバックの購入を考えている方が気になるであろう「後悔」のポイントを徹底的に掘り下げます。価格設定は妥当なのか、燃費性能は期待通りか、エンジンパワーに不満はないか、ベースとなったレヴォーグとの違いは何か、内装の質感や乗り心地はどうなのか。ユーザーレビューや専門家の評価、そして共起語として挙げられている様々なキーワード（価格、燃費、エンジン、乗り心地、サイズ、アイサイト、AWDなど）を参考に、レイバックの実像に迫ります。

もちろん、後悔ポイントだけでなく、レイバックならではの魅力やメリットもしっかりと解説します。スバル自慢のシンメトリカルAWDによる安定した走り、最新のアイサイトによる高度な安全性、SUVとしての使い勝手、そして都会的なエクステリアデザインなど、レイバックを選ぶ価値についても詳しくご紹介。この記事を読むことで、レイバックが本当に自分に合ったクルマなのか、後悔しないための判断材料を得られるはずです。ぜひ、あなたのクルマ選びの参考にしてください。

レイバック購入で囁かれる「後悔」の声とその背景

価格設定は割高？レヴォーグとの比較で感じる疑問

レイバックの購入を検討する上で、まず気になるのが価格設定でしょう。レイバックは基本的にモノグレード（Limited EX）であり、新車価格は約399万円（2024年時点、消費税込み）からとなっています。これは、スバルのラインナップの中では比較的高めの価格帯に入ります。特に、ベースとなったレヴォーグと比較すると、「割高ではないか？」という声が聞かれることがあります。

具体的には、レヴォーグには複数のグレードが存在し、レイバックと同等の装備を持つとされる「GT-H EX」グレードと比較しても、レイバックの方が若干高価になる場合があります（オプション選択により変動）。レヴォーグ GT-H EXに対して、レイバックは最低地上高の引き上げや専用デザインの内外装、ハーマンカードンサウンドシステムなどが標準装備されていますが、その差額分の価値を感じられるかどうかが、評価の分かれるポイントです。

一部のユーザーからは、「レヴォーグにSUV風の加飾をしただけで、この価格上昇は納得しにくい」「実質的な装備差を考えると割高感がある」といった厳しい意見も見られます。支払総額では、オプションや諸費用を含めると400万円台中盤から後半になることもあり、この価格帯になるとトヨタ ハリアーやマツダ CX-5、CX-8といった競合SUVも視野に入ってきます。

もちろん、レイバック独自のスタイリングや、標準装備の充実度、そして都市型SUVとしてのキャラクターに魅力を感じ、価格に納得しているユーザーも多くいます。しかし、コストパフォーマンスを重視する方や、レヴォーグのワゴンとしての機能性を重視する方にとっては、価格設定がネックとなり、後悔につながる可能性は否定できません。購入前には、レヴォーグや他の競合車種と装備内容や価格をじっくり比較検討することが重要です。

燃費性能は期待以下？ターボエンジンとAWDの現実

次に気になるのが燃費性能です。レイバックには、レヴォーグと共通の1.8L 水平対向4気筒 直噴ターボエンジン（CB18型）が搭載されています。このエンジンは、十分なパワーとトルクを発揮する一方で、燃費性能については特筆すべきレベルではありません。カタログ燃費（WLTCモード）は13.6km/Lとなっています。

この数値は、近年のSUV、特にハイブリッドシステムを搭載するモデルと比較すると、見劣りする可能性があります。例えば、同クラスのハイブリッドSUVでは、WLTCモードで20km/Lを超える車種も珍しくありません。そのため、燃費を重視するユーザーからは「思ったより燃費が伸びない」「もう少し燃費が良ければ…」といった声が聞かれます。

実際の燃費は、運転スタイルや走行状況（市街地、高速道路など）によって大きく変動します。特に、市街地走行が多い場合や、アクセルを頻繁に踏み込むような運転では、カタログ燃費を大きく下回ることも考えられます。スバル独自のシンメトリカルAWDシステムも、走行安定性に貢献する一方で、駆動系のフリクションロスなどにより、燃費にはやや不利に働く側面があります。

レイバックは、走行性能や安全性を重視した結果、燃費性能についてはある程度の割り切りが必要なモデルと言えるかもしれません。日常的に長距離を走行する方や、ランニングコストを抑えたい方にとっては、ガソリン代が予想以上にかかり、後悔につながる可能性があります。購入前には、自身の使い方でどの程度の燃費になりそうか、試乗やレビューを参考に予測し、他のハイブリッド車などと比較検討することをおすすめします。燃費性能を最優先事項とするならば、他の選択肢も視野に入れるべきでしょう。

エンジンパワーは物足りない？1.8Lターボの実力

レイバックに搭載される1.8Lターボエンジン（CB18型）は、最高出力177ps、最大トルク300Nmを発生します。このスペックは、日常的な走行においては十分な性能を発揮します。特に、最大トルクを1600rpmという低い回転数から発生するため、街乗りでのストップ＆ゴーや、緩やかな登り坂などでは扱いやすく、スムーズな加速感を味わえます。

しかし、一部のユーザーやレビューからは、「もう少しパンチが欲しい」「高速道路での追い越し加速が物足りない」といった声も聞かれます。これは、かつてのレガシィやレヴォーグに搭載されていた2.0Lターボエンジン（FA20 DITなど）のパワフルなイメージや、WRX S4のようなスポーツモデルと比較した場合の感想かもしれません。

また、車両重量が約1600kgあることを考えると、絶対的なパワーとして突出しているわけではありません。特に、大人数乗車時や荷物を満載した場合、あるいは急な登坂路などでは、もう少しパワーに余裕が欲しいと感じる場面があるかもしれません。アクセルを深く踏み込んだ際のエンジン音についても、好みが分かれる可能性があります。

とはいえ、一般的なSUVとして考えれば、1.8Lターボエンジンは十分な動力性能を持っていると言えます。重要なのは、自分がどのような走りを求めているかです。以前のハイパワーなスバル車からの乗り換えや、常に力強い加速感を求めるドライバーにとっては、物足りなさを感じて後悔する可能性があります。一方で、日常域での扱いやすさやスムーズさを重視するのであれば、不満を感じることは少ないでしょう。購入前に試乗して、自分の期待するパワー感と合っているかを確認することが不可欠です。

内装の質感は価格に見合う？期待とのギャップ

レイバックのインテリアは、ブラックとアッシュ（グレー系）を基調とし、カッパーステッチをアクセントに加えた専用デザインとなっています。シート表皮には、撥水性ポリウレタンとファブリックを組み合わせた素材が採用され、上質感と機能性を両立しようとしています。大型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メーター（グレードによる）など、先進的な装備も魅力です。

しかし、その質感については、ユーザーによって評価が分かれるようです。特に、約400万円からという価格帯を考えると、「もう少し高級感が欲しい」「プラスチック部分が目立つ」といった声が聞かれます。シート素材についても、本革シートの設定がない点を残念に思うユーザーもいるようです（オプション設定もなし）。

競合となるトヨタ ハリアーやマツダ CX-5、CX-8などは、グレードによっては本革シートやウッドパネルなどを使用し、より上質な室内空間を演出しているモデルもあります。これらの車種と比較した場合、レイバックの内装はややシンプルで機能性重視に感じられるかもしれません。

もちろん、デザインの好みは人それぞれであり、レイバックのモダンで機能的なインテリアを高く評価する声もあります。カッパーステッチや専用の加飾パネルなど、細部へのこだわりも見られます。しかし、価格に見合った高級感や質感を期待していると、実際に見て触れた際にギャップを感じ、後悔につながる可能性があります。

特に、ドアトリムやダッシュボード下部など、目につきやすい部分の素材感については、購入前に実車でしっかりと確認することをおすすめします。自分が納得できる質感かどうか、競合車種の内装と比較しながら判断することが重要です。

レヴォーグとの差別化は？キャラクターの曖昧さ

レイバックは、ステーションワゴンであるレヴォーグをベースに開発されたクロスオーバーSUVです。レヴォーグと比較して、最低地上高が200mmに引き上げられ、専用のフロントグリル、前後バンパー、クラッディング（樹脂製フェンダーアーチなど）が装着されています。これにより、SUVらしいタフなエクステリアと、悪路走破性の向上が図られています。

しかし、基本的なプラットフォームやパワートレイン、インテリアの骨格などはレヴォーグと共通の部分が多く、「レヴォーグのリフトアップ版」という印象を持つ人も少なくありません。そのため、「レヴォーグとの明確な違いが少ない」「中途半端なキャラクターに感じる」といった声が聞かれ、購入後に後悔する要因となる可能性があります。

特に、走行性能に関しては、重心高の上昇により、レヴォーグが持つシャープなハンドリングが若干スポイルされていると感じる人もいるようです。乗り心地は、最低地上高アップに伴うサスペンションストロークの増加により、レヴォーグよりもマイルドになっていると評価される一方で、その差が明確ではないという意見もあります。

SUVとしての機能面でも、例えばスバルの本格SUVであるフォレスターと比較すると、悪路走破性や荷室の広さといった点で劣ります。結果として、「ステーションワゴンの良さも、SUVの良さも中途半端」と感じてしまう可能性があるのです。レヴォーグの走行性能や積載性を求めるならレヴォーグを、本格的なSUV性能を求めるならフォレスターを選んだ方が満足度が高い、という考え方もあります。

レイバックを選ぶ際には、レヴォーグとの違い、特に最低地上高の高さや専用デザインにどれだけ価値を見出すかが重要になります。都会的なスタイルと、多少の悪路にも対応できる走破性、そしてレヴォーグ譲りの快適性や安全性をバランス良く求めるユーザーにとっては魅力的な選択肢ですが、キャラクターの独自性を強く求める場合は、慎重な検討が必要です。

サイズ感と取り回し！都市型SUVとしての評価

レイバックのボディサイズは、全長4770mm × 全幅1820mm × 全高1570mm。これは、ベースとなったレヴォーグと比較すると、全長と全幅は若干拡大されていますが、全高はSUVとしては比較的低めに抑えられています。このサイズ感が、都市部での使い勝手において評価が分かれるポイントとなっています。

全幅が1800mmを超えているため、狭い道や駐車場ではやや気を使う場面があるかもしれません。最小回転半径は5.4mと、レヴォーグと同じであり、このクラスとしては標準的なレベルですが、コンパクトカーからの乗り換えなどの場合は、大きく感じることがあるでしょう。

一方で、全高が1570mmに抑えられている点は、都市部でのメリットとなります。多くの立体駐車場（高さ制限1550mm以下が多いですが、最近は1600mm程度まで対応するところも増えています）に対応できる可能性が高く、駐車場所に困るケースが比較的少ないと考えられます。これは、全高が高いSUVが多い中で、レイバックの大きなアドバンテージと言えるでしょう。

しかし、SUVらしさという観点では、この低めの全高が物足りなく感じる人もいるかもしれません。室内高もレヴォーグと大差なく、見晴らしの良いドライビングポジションや、広々とした頭上空間を期待すると、少しイメージと違う可能性があります。

結局のところ、レイバックのサイズ感が「ちょうど良い」と感じるか、「中途半端」と感じるかは、ユーザーの好みや使用環境によります。都市部での使い勝手や、立体駐車場の利用頻度が高い方にとっては魅力的なサイズですが、よりコンパクトな取り回しや、よりSUVらしい存在感を求める場合は、他の車種と比較検討する必要があるでしょう。購入前に、実際のサイズ感を確認し、試乗を通じて取り回しやすさを確かめることが大切です。

ハイブリッド不在！時代の流れとのズレ？

現代の自動車市場、特にSUVカテゴリーにおいては、燃費性能に優れるハイブリッド車（HEV）やプラグインハイブリッド車（PHEV）が主流となりつつあります。トヨタ、ホンダ、マツダなど、多くのメーカーがSUVラインナップに電動化パワートレインを設定しています。しかし、レイバックに用意されているパワートレインは、現在のところ1.8Lのガソリンターボエンジンのみです。

この「ハイブリッド不在」という点が、一部のユーザーにとっては購入をためらう理由や、購入後の後悔につながる可能性があります。燃費性能の項目でも触れましたが、ランニングコストを重視するユーザーにとって、ハイブリッドの選択肢がないことは大きなデメリットと感じられるでしょう。

また、環境意識の高まりから、電動化モデルへの関心を持つユーザーも増えています。そうした層にとっては、ガソリンエンジンのみのラインナップは、時代の流れにやや遅れているように映るかもしれません。スバルには「e-BOXER」というマイルドハイブリッドシステムがありますが、レイバックには採用されていません（2024年時点）。

スバルは、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDという独自の技術にこだわりを持っており、その走りの良さを支持するファンも多くいます。レイバックの1.8Lターボエンジンも、スムーズさとパワーを両立した優れたユニットです。しかし、市場全体のトレンドや、競合車種のラインナップを考えると、ハイブリッドの選択肢がないことは、販売面での弱点となる可能性があります。

将来的にハイブリッドモデルが追加される可能性もゼロではありませんが、現時点で購入を検討する場合は、ガソリンターボエンジンのみということを受け入れる必要があります。燃費性能や電動化への関心が非常に高い場合は、レイバック以外の選択肢、例えばトヨタ ハリアーのハイブリッドや、マツダ CX-5のディーゼル、あるいはスバル内のフォレスター e-BOXERなどを比較検討することが、後悔しないための道筋となるでしょう。

後悔しないために知っておきたい！レイバックの魅力と判断基準

都会に映える洗練されたエクステリアデザイン

レイバックの大きな魅力の一つが、その洗練されたエクステリアデザインです。ベースとなったレヴォーグの流麗なフォルムを活かしつつ、SUVらしい力強さと都会的な雰囲気を融合させています。フロントマスクは、大型のヘキサゴングリルとシャープなLEDヘッドランプが印象的で、バンパー下部のデザインも専用のものとなり、ワイド感を強調しています。

サイドビューでは、ブラックのクラッディング（ホイールアーチやサイドシル）がSUVらしさを演出し、足元を引き締めています。最低地上高が200mmに引き上げられているものの、全高は低めに抑えられているため、腰高感のないスマートなプロポーションを実現しています。リアデザインも、専用バンパーやルーフスポイラーが採用され、安定感のあるスタイリッシュな佇まいです。

ボディカラーは、アステロイドグレー・パールやセラミックホワイトなど、落ち着いたトーンでありながら存在感のあるカラーが中心にラインナップされています。これらのカラーリングが、レイバックの都会的なキャラクターを一層引き立てています。他のスバル車とは一味違う、洗練された雰囲気は、街中で映えること間違いありません。

もちろん、デザインの好みは主観的なものですが、従来の「スバル＝武骨」というイメージを覆すような、エレガントさも感じさせるスタイリングは、新たな顧客層にもアピールする力を持っています。「いかにもSUV」というデザインは避けたいけれど、アクティブな雰囲気も欲しい、というニーズに応える絶妙なデザインバランスが、レイバックの大きな魅力と言えるでしょう。

レヴォーグ譲りの上質な乗り心地と静粛性

レイバックは、スバルグローバルプラットフォーム（SGP）とフルインナーフレーム構造を採用したレヴォーグをベースとしているため、非常にしっかりとしたボディ剛性を備えています。これが、上質な乗り心地と高い静粛性の基礎となっています。

サスペンションは、レヴォーグに対して最低地上高を55mmアップさせつつも、乗り心地を重視した専用チューニングが施されています。これにより、路面の凹凸や段差からの衝撃を効果的に吸収し、フラットで快適な乗り心地を実現しています。特に、街乗りや高速道路での巡航時には、そのスムーズさと安定感の高さを実感できるでしょう。

レヴォーグと比較すると、重心が高くなった影響で若干ロール感が増しているという意見もありますが、不快な揺れはうまく抑えられており、同乗者にも優しい乗り味と評価されています。むしろ、レヴォーグよりも当たりがマイルドで、よりリラックスして運転できると感じる人もいるようです。

静粛性についても、レヴォーグ譲りの高いレベルを維持しています。エンジン音やロードノイズ、風切り音などが効果的に遮断されており、車内での会話や音楽を快適に楽しむことができます。標準装備されるハーマンカードンサウンドシステムも、この静かな室内空間でその真価を発揮します。

走行性能の高さを持ちながら、ロングドライブでも疲れにくい快適な移動空間を提供してくれる点は、レイバックの大きな美点です。日常使いから週末のレジャーまで、様々なシーンで上質なドライブフィールを求めるユーザーにとって、満足度の高いポイントとなるでしょう。

最新のアイサイトXによるトップクラスの安全性

レイバックには、スバルの最先端安全技術である「アイサイトX（エックス）」が全車標準装備されています。これは、従来のアイサイトの機能（プリクラッシュブレーキ、全車速追従機能付クルーズコントロール、車線逸脱抑制など）に加え、GPSや準天頂衛星「みちびき」からの情報と3D高精度地図データを活用することで、さらに高度な運転支援を実現するシステムです。

アイサイトXの代表的な機能が、「渋滞時ハンズオフアシスト」です。自動車専用道路での渋滞時（0km/h～約50km/h）に、一定の条件下でステアリングから手を放しての走行が可能となり、ドライバーの疲労を大幅に軽減します。また、「アクティブレーンチェンジアシスト」は、ウインカー操作だけで車線変更を支援してくれる機能です。

その他にも、「カーブ前速度制御」や「料金所前速度制御」など、地図情報と連携したきめ細やかな運転支援が多数搭載されています。これらの機能により、高速道路での運転が格段に楽になり、安全性も向上します。万が一、ドライバーに異常が発生した場合に車両を安全に停止させる「ドライバー異常時対応システム」も備わっており、あらゆる状況での安心感を高めています。

これらの高度な運転支援システムが標準装備されている点は、レイバックの大きな強みです。他社の同クラスSUVと比較しても、アイサイトXの機能の充実度や制御の自然さはトップクラスと言えるでしょう。安全性を最重要視するユーザーにとって、レイバックは非常に魅力的な選択肢となります。「ぶつからないクルマ？」を標榜してきたスバルの安全思想が、このアイサイトXに凝縮されています。

スバルならではのAWD性能と走りの安心感

スバル車の代名詞とも言えるのが、「シンメトリカルAWD（All-Wheel Drive）」です。レイバックにももちろん、この優れたAWDシステムが搭載されています。左右対称（シンメトリカル）に配置されたパワートレインと、縦置きの水平対向エンジンによる低重心設計が特徴です。

シンメトリカルAWDは、常に四輪に最適なトルクを配分することで、様々な路面状況で高い走行安定性を発揮します。例えば、雨で濡れた路面や、雪道、あるいは未舗装路など、滑りやすい状況でもタイヤのグリップ力を最大限に引き出し、安定した走行を可能にします。これにより、ドライバーは安心して運転に集中することができます。

特に、カーブを曲がる際の安定感は抜群です。AWDシステムが積極的に駆動力を制御し、アンダーステア（カーブで外側に膨らむ挙動）やオーバーステア（カーブで内側に巻き込む挙動）を抑制するため、狙った通りのラインをスムーズにトレースできます。最低地上高が200mm確保されていることもあり、多少の悪路であれば気兼ねなく走行できる走破性も備えています。

このAWD性能は、日常的なドライ路面での走りにも貢献します。発進時のスムーズさや、高速走行時の直進安定性など、あらゆるシーンでその恩恵を感じることができます。エンジンパワーを確実に路面に伝え、安定した挙動を生み出すシンメトリカルAWDは、レイバックの「走りの質」を支える重要な要素です。

燃費面では若干不利になる側面もありますが、それを補って余りある安心感と走行性能を提供してくれるのが、スバルのAWDシステムです。天候や路面状況に左右されにくい安定した走りを求めるユーザーにとって、レイバックは非常に頼もしい存在となるでしょう。

ワゴン由来の広々とした荷室と使い勝手

レイバックは、ベースとなったレヴォーグがステーションワゴンであるため、SUVでありながら広々とした荷室空間を備えているのも大きな魅力です。荷室容量は、後席使用時でも561L（VDA法）と、クラストップレベルの広さを誇ります。これは、同クラスのSUVと比較しても遜色なく、日常の買い物から家族での旅行、アウトドアレジャーまで、様々なシーンで活躍します。

後部座席は4:2:4の分割可倒式となっており、乗車人数や荷物の形状に合わせて柔軟にシートアレンジが可能です。後席をすべて倒せば、さらに広大でフラットに近い荷室空間が出現し、長尺物や大きな荷物も余裕をもって積み込むことができます。荷室の開口部も広く、床面も低めに設定されているため、荷物の積み下ろしがしやすい点もメリットです。

床下には、サブトランクも用意されており、洗車道具や小物などを収納しておくのに便利です。また、グレード別装備ですが、リアゲートが自動で開閉する「ハンズフリーオープンパワーリアゲート」も設定されており、両手がふさがっている時などに重宝します。

SUVの中には、デザイン性を重視するあまり荷室空間が犠牲になっているモデルもありますが、レイバックはステーションワゴンの実用性を受け継いでいるため、積載能力に関して不満を感じることは少ないでしょう。見た目のスタイリッシュさだけでなく、実用性もしっかりと確保されている点は、ファミリー層やアクティブな趣味を持つユーザーにとって、大きな決め手となる可能性があります。

他のスバルSUV（フォレスター等）との比較ポイント

スバルには、レイバック以外にもフォレスターやクロストレックといった人気のSUVがあります。レイバックの購入を検討する際には、これらの車種との違いを理解し、比較検討することが後悔しないためのポイントになります。

まず、フォレスターは、スバルSUVの王道とも言えるモデルです。レイバックよりも高い最低地上高（220mm）と、悪路走破性を高める「X-MODE」を備え、より本格的なオフロード走行に対応できます。室内空間も広く、特に後席の居住性や荷室の高さはフォレスターに軍配が上がります。キャラクターとしては、タフで実用的なファミリーSUVという位置づけです。価格帯はレイバックと重なる部分もありますが、e-BOXER搭載モデルも選択できます。

一方、クロストレックは、よりコンパクトで軽快なSUVです。レイバックよりも一回り小さいボディサイズで、取り回し性に優れています。価格帯もレイバックより低めに設定されており、比較的若い層や、初めてSUVに乗るユーザーにも人気があります。パワートレインは2.0Lガソリンエンジンとe-BOXERが用意されています。街乗り中心で、アクティブなイメージを求めるなら、クロストレックが有力な候補となるでしょう。

レイバックは、これら2車種の中間に位置するようなキャラクターを持っています。フォレスターほどの本格的な悪路走破性はないものの、レヴォーグ譲りのオンロード性能と快適性を持ち合わせ、都会的なデザインが特徴です。つまり、「オンロード重視のスタイリッシュな都市型SUV」という個性が、レイバックの立ち位置と言えます。

自分がSUVに何を求めるのか（悪路走破性、居住性、オンロード性能、デザイン、サイズ、価格など）を明確にし、それぞれの車種の特徴と比較することで、最適な一台を選ぶことができるでしょう。

レイバックが最適なユーザー像とは？

これまで見てきたように、スバル レイバックは多くの魅力を持つ一方で、いくつかの注意点や好みが分かれる点も存在します。では、どのようなユーザーにとって、レイバックは最適な選択となるのでしょうか？

まず、都会的で洗練されたSUVのデザインを好む方には、レイバックは非常に魅力的に映るでしょう。ゴツゴツしたSUVらしさよりも、スマートさやエレガントさを重視するなら、そのスタイリングは大きな満足感を与えてくれるはずです。

次に、レヴォーグ譲りの上質な乗り心地や静粛性、そして最新のアイサイトXによる高い安全性を求める方にもおすすめです。特に、高速道路を頻繁に利用する方や、ロングドライブを楽しむ方にとっては、快適で安心感の高い移動空間を提供してくれます。

また、ステーションワゴン並みの広い荷室は、ファミリー層やアウトドアなどの趣味を持つ方にとっても大きなメリットです。ただし、燃費性能や絶対的なエンジンパワー、内装の高級感を最重要視する場合には、不満を感じる可能性があります。ハイブリッド車や、よりパワフルなエンジン、あるいは豪華な内装を持つ競合車種と比較検討することが重要です。

まとめると、レイバックは「都会的なデザインと、オンロードでの快適性・安全性、そして十分な実用性をバランス良く求めるユーザー」に最適なSUVと言えるでしょう。スバルならではのAWDによる走行安定性も魅力です。価格設定や燃費、レヴォーグとのキャラクターの違いなどを理解・納得した上で選ぶのであれば、後悔する可能性は低く、満足度の高いカーライフを送れるはずです。

まとめ：スバル レイバック購入 後悔しないための最終チェック