レクサスの主力SUVとして高い人気を誇るNX。2021年に登場した現行(2代目)モデルは、その洗練されたデザイン、多様なパワートレイン、そして先進的な機能で多くのユーザーを魅了し続けています。
そんなNXですが、実は発売後も、ほぼ毎年「年次改良」と呼ばれるアップデートが行われているのをご存知でしょうか?これは、フルモデルチェンジのような大規模な変更ではなく、内外装の一部変更、装備の追加や機能向上、走行性能の改善など、細かな改良を毎年積み重ねていくレクサス(トヨタ)の取り組みです。
これにより、NXは常に最新の技術や市場のニーズに対応し、商品としての魅力を維持・向上させています。しかし、購入を検討している側からすると、「いつのモデルを買うのがベストなの?」「最新の改良で何が変わったの?」「去年のモデルと比べてどう違うの?」といった疑問が出てくるのも当然です。
この記事では、レクサスNXの「年次改良」に焦点を当て、これまでの主な改良の歴史や変更点の傾向、そして現時点で最新となる2024年モデル(2024年3月発表)の具体的な改良内容について詳しく解説します。
さらに、年次改良が購入タイミングや中古車選びに与える影響についても考察していきます。進化し続けるNXの情報をキャッチし、あなたにとって最適な一台を見つけるための参考にしてください。
- レクサスNXは商品力維持・向上のため、ほぼ毎年「年次改良」が実施される
- 主な改良点は安全装備、快適装備、走行性能、内外装の一部変更など多岐にわたる
- 最新(2024年モデル)ではボディ剛性向上や装備充実、新色追加などが行われた
- 年次改良は購入タイミングや中古車選びにも影響するため、最新情報のチェックが重要
レクサスNXは毎年進化する!年次改良の歴史と主な変更点を振り返る
- なぜ年次改良が行われる? レクサスの商品力向上の取り組み
- 2代目NX登場以降の主な年次改良の歴史(例:2023年モデル)
- 変更点の定番① 安全装備「Lexus Safety System +」の進化
- 変更点の定番② 乗り心地や静粛性の向上 ボディ剛性強化など
- 変更点の定番③ 快適装備や機能の追加・変更(ディスプレイなど)
- 変更点の定番④ 内外装デザインの一部変更や新色追加
なぜ年次改良が行われる? レクサスの商品力向上の取り組み

- 常に最新の技術や顧客ニーズを反映させるため
- ライバル車種に対する競争力を維持・向上させる目的
- フルモデルチェンジまでの期間、商品価値を高め続ける
レクサスNXがほぼ毎年、年次改良(一部改良とも呼ばれる)を実施するのはなぜでしょうか?そこには、レクサスブランドが常に顧客満足度を高め、最先端の価値を提供し続けようとする姿勢が現れています。
自動車技術は日々進化しており、安全性能、環境性能、コネクテッド機能などは目覚ましいスピードで発展しています。年次改良は、これらの最新技術をいち早く市販車に取り入れ、ユーザーに提供するための重要な手段です。また、市場のトレンドや顧客からのフィードバック(クチコミや要望など)を製品に反映させる目的もあります。
例えば、特定の装備に対する要望が多ければ、それを標準装備化したり、オプション設定したりといった改良が行われます。さらに、NXが属するミドルサイズSUV市場は、国内外のライバル車種がひしめく激戦区です。
メルセデス・ベンツ GLCやBMW X3といった強力なライバルに対して競争力を維持・向上させるためにも、常に商品力を磨き続ける必要があるのです。
フルモデルチェンジには多大な時間とコストがかかりますが、年次改良であれば、比較的短いサイクルで製品のアップデートが可能です。これにより、フルモデルチェンジまでの長い期間においても、NXの商品価値が陳腐化することなく、常に新鮮な魅力を保ち続けることができるのです。
このように、年次改良は、レクサスがユーザーと真摯に向き合い、より良いクルマづくりを目指すための継続的な取り組みと言えるでしょう。
2代目NX登場以降の主な年次改良の歴史(例:2023年モデル)

- 2代目NXは2021年秋に発売開始
- 例えば2023年モデル(2022年秋頃発表)では、安全装備の機能向上など
- 走行性能や乗り心地に関する改良も継続的に実施
現行となる2代目レクサスNXは、2021年秋に鳴り物入りで登場しました。プラットフォームから刷新され、デザイン、パワートレイン、先進技術のすべてが一新され、大きな注目を集めました。そして、その発売後も、レクサスはNXの商品力を高めるための改良の手を緩めていません。
例えば、発売から約1年後、2022年秋頃に発表された2023年モデルの年次改良では、以下のような変更点がありました(代表例)。安全装備面では、先進予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の機能が向上しました。
プリクラッシュセーフティの対応範囲拡大(交差点での右左折時など)や、高度運転支援技術「Lexus Teammate [Advanced Drive]」の機能改善などが図られたようです。また、乗り心地や操縦安定性をさらに向上させるために、サスペンションのチューニング見直しや、ボディ剛性の強化といった、走りに関する細かな改良も加えられました。
インテリアでは、インフォテインメントシステムの使い勝手向上や、一部装備の見直しなどが行われた可能性があります。このように、発売後も毎年のように、安全性、走行性能、快適性、利便性といった様々な側面から、地道な改良が積み重ねられています。
これは、2023年モデルに限らず、その後の年次改良でも同様の傾向が見られます。大きな変更ではないかもしれませんが、こうした細かなアップデートの積み重ねが、NXの完成度を常に高めているのです。
変更点の定番① 安全装備「Lexus Safety System +」の進化

- 年次改良で最もアップデートされやすい項目の一つ
- 検知機能の向上、対応シーンの拡大、新機能の追加など
- 常に最新の安全性能を手に入れられるメリットがある
レクサスNXの年次改良において、ほぼ毎回と言っていいほど手が加えられるのが、先進の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」です。自動車の安全技術は、センサー技術やAI技術の進化に伴い、急速に進歩しています。レクサスは、これらの最新技術を積極的に取り入れ、より安全な車を提供することを目指しています。
年次改良によるLexus Safety System + の進化の内容は多岐にわたります。例えば、プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)では、検知できる対象物(例えば、自動二輪車や夜間の自転車など)が増えたり、より複雑な交通状況(例えば、交差点での出会い頭衝突など)に対応できるよう機能が向上したりします。
レーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシスト(LTA)といった運転支援機能も、よりスムーズで自然な制御へと改良されたり、対応できる速度域が拡大されたりすることがあります。
また、ドライバーモニターシステムと連携し、ドライバーの異常を検知して警告や停車支援を行う機能が追加されたり、ソフトウェアアップデート(OTA)に対応し、購入後も安全機能が進化するようになったりするのも近年のトレンドです。
このように、年次改良によって安全装備が常に最新の状態にアップデートされることは、ユーザーにとって大きなメリットです。特に安全性を重視する方にとっては、年次改良後のモデルを選ぶことで、より高い安心感を得ることができるでしょう。購入検討時には、そのモデルに搭載されているLexus Safety System + の具体的な機能を確認することが重要です。
変更点の定番② 乗り心地や静粛性の向上 ボディ剛性強化など

- 乗り心地や静粛性はレクサスの重要な価値であり、継続的に改善
- サスペンションのチューニング見直しや、ボディ剛性の向上が図られる
- より快適で質感の高い走りを目指した改良
レクサスブランドの根幹をなす価値の一つが、卓越した「乗り心地」と「静粛性」です。NXにおいても、年次改良を通じて、これらの要素をさらに磨き上げるための取り組みが継続的に行われています。
乗り心地の向上策としては、サスペンションシステムのチューニング見直しが挙げられます。ショックアブソーバーの減衰特性を変更したり、ブッシュ類の素材や形状を見直したりすることで、路面からの衝撃の吸収能力を高め、よりフラットでしなやかな乗り心地を目指します。
また、ボディ剛性の強化も重要な改良ポイントです。スポット溶接の打点を増やしたり、構造用接着剤の使用範囲を拡大したり、あるいは補強材(ブレースなど)を追加したりすることで、車体全体の剛性を高めます。これにより、サスペンションがより設計通りに動くようになり、操縦安定性の向上と乗り心地の改善につながります。
静粛性の向上についても、様々なアプローチが取られます。エンジンノイズやロードノイズ、風切り音などを低減するために、遮音材や吸音材の配置を見直したり、より効果の高い素材に変更したりすることがあります。これらの改良は、カタログスペックには表れにくい、地味な変更に見えるかもしれません。
しかし、実際に運転してみると、乗り心地の質感や車内の静かさが向上していることを体感できるはずです。年次改良によって、NXの走りの質感が着実に高められている点は、注目すべきポイントと言えるでしょう。
変更点の定番③ 快適装備や機能の追加・変更(ディスプレイなど)

- インフォテインメントシステムのアップデート(画面サイズ、機能追加など)
- USBポートの仕様変更(Type-AからType-Cへ等)
- その他、利便性を高める細かな装備の追加や改良
年次改良では、走行性能や安全性能だけでなく、日常の使い勝手や快適性を向上させるための装備や機能のアップデートも行われます。
近年、特に変化が著しいのが、車内のインフォテインメントシステム関連です。例えば、センターディスプレイのサイズがより大型化されたり、表示解像度が向上したり、あるいはタッチ操作への対応や、ユーザーインターフェース(メニュー画面など)のデザインが変更されたりすることがあります。
また、コネクテッド機能が強化され、スマートフォンとの連携機能(Apple CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続対応など)が向上したり、車載Wi-Fi機能が追加されたりするケースも見られます。ナビゲーションシステムも、より高精度な測位が可能になったり、新しい機能が追加されたりします。
USBポートの仕様変更も、年次改良でよく見られる項目です。従来のType-Aから、より高速充電に対応したType-Cへと変更されたり、ポートの数が増設されたりすることがあります。
その他にも、ワイヤレス充電(Qi)の性能向上、室内照明(アンビエントライト)の機能追加や色変更、あるいはパワーバックドアの開閉速度向上など、ユーザーからのフィードバックを反映した、細かな利便性向上のための改良が加えられることもあります。
これらの快適装備や機能のアップデートは、日々の運転をより便利で快適なものにしてくれます。年式によって装備内容が異なる場合があるため、中古車を選ぶ際には特に注意が必要です。
変更点の定番④ 内外装デザインの一部変更や新色追加

- グリルやバンパー、ランプ類などのデザインが小変更されることも
- アルミホイールのデザイン変更や新デザインの追加
- ボディカラーや内装色の新色追加、廃止
年次改良では、機能面だけでなく、見た目の印象に関わる内外装デザインの一部変更や、カラーラインナップの見直しが行われることもあります。ただし、フルモデルチェンジではないため、大幅なデザイン変更が行われることは稀で、多くは細部のブラッシュアップにとどまります。
エクステリアでは、例えばフロントグリル(スピンドルグリル)のパターンや色味が変更されたり、バンパーの形状が一部変更されたりすることがあります。ヘッドランプやテールランプの内部デザインが変更され、よりシャープな印象になったり、LEDの点灯パターンが変わったりするケースも見られます。
アルミホイールのデザインが変更されたり、新しいデザインのホイールがオプション設定されたりするのも、年次改良でよくあるパターンです。ホイールは車の印象を大きく左右する部分なので、注目したいポイントです。また、ボディカラーに新しい色が追加されたり、逆に不人気色が廃止されたりすることもあります。
インテリアについても、シートのステッチパターンや色、インパネ周りの加飾パネル(オーナメント)の種類や素材が変更されたり、新しい内装色が追加されたりすることがあります。これらのデザイン変更は、比較的小規模なものが多いですが、車の見た目の新鮮さを保ち、商品としての魅力を高める効果があります。
特に外装色や内装色は、車の個性を表現する上で重要な要素なので、年次改良によって選択肢が増えるのは嬉しいポイントと言えるでしょう。中古車を探す際にも、年式によって選べる色が変わってくる点に注意が必要です。
最新の年次改良情報と購入時のポイント 中古車選びにも影響?
- 最新(2024年モデル)の年次改良ポイントをチェック!
- 価格改定は? 年次改良に伴う価格変動について
- 購入タイミングはいつが良い? 改良後を待つべきか
- 年次改良による中古車相場への影響は?
- 中古車選びで年式(改良内容)を気にするべきポイント
- F SPORTやversion Lなど グレードごとの改良内容の違い
- まとめ:進化し続けるNX 年次改良情報を賢く活用する
最新(2024年モデル)の年次改良ポイントをチェック!

- 2024年3月に発表された年次改良の内容
- ボディ剛性の向上(リアブレース追加等)による操安性・乗り心地向上
- 装備の充実(ディスプレイオーディオPlus標準化等)や内外装色の追加
現時点(2025年4月)で、レクサスNXの最も新しい年次改良は、2024年3月に発表されたものです(一般的に2024年モデルと呼ばれることが多い)。この改良では、NXの魅力をさらに高めるための様々なアップデートが行われました。
まず注目されるのが、走行性能の進化です。ラジエーターサポートブレースの追加や、リアサスペンションメンバーブレースの形状変更などにより、車体剛性をさらに向上させました。これにより、ドライバーの操作に対する応答性が高まり、よりリニアで安定感のあるハンドリングと、フラットで快適な乗り心地を実現しているとされています。サスペンションのチューニングも見直され、AWD(E-Four)モデルでは走行制御の改良も行われているようです。
装備面では、これまで一部グレードでオプション設定だった「ディスプレイオーディオPlus」(14インチ画面、コネクテッドナビ対応など)が、多くのグレードで標準装備化された点が大きな変更点です。
また、インテリアでは、ドアトリムやグローブボックスなどの一部カラーが変更され、質感が向上。充電用USB Type-Cポートがフロントセンターコンソール後部にも追加されるなど、利便性も高められています。
エクステリアでは、F SPORTを除くグレードのリアエンブレムなどがダークグレーメタリックに変更され、ボディカラーに「ソニックカッパー」が新設定されました。
このように、2024年モデルの年次改良では、走りの基本性能の向上から、装備の充実、内外装の質感向上まで、多岐にわたるアップデートが行われています。
価格改定は? 年次改良に伴う価格変動について

- 年次改良に伴い、車両本体価格が改定されることが多い
- 装備の追加や原材料費高騰などを反映して値上げされる傾向
- グレードやオプション構成の見直しも価格に影響
年次改良が行われる際には、多くの場合、車両本体価格も見直されます。近年は、原材料費や輸送費の高騰、そして装備の充実化などを背景に、年次改良のタイミングで価格が引き上げられる(値上げされる)ケースが一般的です。
レクサスNXも例外ではなく、2024年3月の年次改良の際にも、各グレードで価格改定が行われました。例えば、前述のようにディスプレイオーディオPlusが標準装備化されたことや、ボディ剛性向上のための部品追加などが、価格上昇の要因として考えられます。
具体的な値上げ幅は、グレードやパワートレインによって異なりますが、数十万円単位で価格が上昇する場合もあります。また、価格改定だけでなく、グレード構成やオプション設定が見直されることもあります。
特定のグレードが廃止されたり、これまでオプションだった装備が標準化されたり、逆に標準だったものがオプションになったりすることで、実質的な価格が変わる場合もあります。そのため、年次改良前後のモデルを比較検討する際には、単純な車両本体価格だけでなく、装備内容の変化も考慮に入れて、価格の妥当性を判断する必要があります。
最新の価格情報については、必ずレクサス公式サイトやディーラーで見積もりを取得して確認するようにしましょう。年次改良は、車の進化だけでなく、価格にも影響を与える重要な要素なのです。
購入タイミングはいつが良い? 改良後を待つべきか

- 最新の機能や性能を求めるなら、改良後のモデルが有利
- ただし、価格上昇や納期の長期化の可能性も考慮
- 改良前のモデルを在庫車などでお得に購入できる場合も
年次改良の情報が入ってくると、購入を検討している方は「いつ買うのがベストなのか?」と悩むかもしれません。改良後の新しいモデルを待つべきか、それとも改良前のモデルを今のうちに買っておくべきか、一長一短があります。
まず、改良後のモデルを待つメリットは、当然ながら「最新の機能や性能を手に入れられる」ことです。安全装備が進化していたり、乗り心地が改善されていたり、新しい装備が追加されていたりすれば、より満足度の高いカーライフを送れる可能性が高まります。
特に、自分が欲しいと思っていた機能が改良によって追加された場合は、待つ価値があるでしょう。
しかし、デメリットもあります。前述の通り、年次改良に伴って価格が引き上げられる可能性が高いです。また、改良直後は注文が集中し、納期が通常よりも長くなる傾向があります。すぐに車が必要な場合には、待つことが難しいかもしれません。
一方、改良前のモデルを購入するメリットは、改良後の値上げ前に、現在の価格で購入できる可能性があることです。また、ディーラーによっては、モデル切り替えのタイミングで、改良前のモデルの在庫車を、通常よりも有利な条件(例えばオプションサービスなど)で販売する場合もあります。
ただし、改良前のモデルは、当然ながら最新の機能や性能は搭載されていません。どちらを選ぶかは、何を重視するかによって決まります。
最新性を求めるなら改良後、価格や納期を重視するなら改良前、という判断になるでしょう。改良内容と価格差、納期などを総合的に比較検討し、自分にとって最適なタイミングを見極めることが大切です。
年次改良による中古車相場への影響は?

- 年次改良で大きな変更があった場合、旧年式モデルの相場が下がる可能性
- ただし、NXのような人気車種は相場が安定している傾向も
- 装備内容の違いが中古価格に反映される
年次改良は、新車の価格だけでなく、中古車市場の相場にも影響を与える可能性があります。一般的に、年次改良によってデザインが大きく変わったり、重要な機能が追加されたりした場合、それ以前の年式のモデルの中古車相場は下落する傾向があります。新しいモデルの魅力が高まることで、相対的に旧年式モデルの需要が低下するためです。
しかし、レクサスNXのような人気SUVの場合、中古車市場での需要も高いため、年次改良による相場への影響は、他の車種ほど大きくない可能性もあります。特に、改良内容が小規模なものであったり、変更点が目立ちにくいものであったりする場合は、相場への影響は限定的かもしれません。
むしろ、年次改良によって装備が充実した後期モデルの方が、中古車市場でも高く評価され、高値で取引される傾向が見られます。例えば、ディスプレイオーディオのサイズが大きいモデルや、特定の安全装備が追加された後のモデルなどは、同じ年式・走行距離でも、改良前のモデルより高く値付けされることがあります。
中古車でNXを探す際には、年式だけでなく、その年式のモデルにどのような改良が加えられたのか、そしてどのような装備が標準またはオプションで付いているのかを把握しておくことが、価格の妥当性を判断する上で役立ちます。
年次改良の内容を理解しておくことは、中古車をお得に、かつ納得して選ぶためにも重要なのです。
中古車選びで年式(改良内容)を気にするべきポイント

- 安全装備(Lexus Safety System +)の世代と機能内容
- インフォテインメントシステム(ディスプレイサイズ、接続機能など)
- 乗り心地や静粛性に関する改良が施されているか
中古でレクサスNXを購入する場合、どの年式のモデルを選ぶかは重要なポイントです。年式によって価格はもちろん、搭載されている装備や機能、そして走行性能などが異なるため、年次改良の内容を意識して選ぶことが、満足度を高める鍵となります。
特に気にしておきたいポイントは「安全装備」です。Lexus Safety System + は年々進化しています。古い年式のモデルでは、最新モデルに搭載されているような高度な機能(例えば、交差点での衝突回避支援など)が備わっていない場合があります。自分がどのレベルの安全性能を求めるかによって、ターゲットとすべき年式が変わってきます。
次に、「インフォテインメントシステム」です。ディスプレイのサイズや解像度、タッチ操作への対応、Apple CarPlay/Android Autoへの対応(特にワイヤレス接続)などは、年式によって大きく異なる可能性があります。日常的に使う部分だけに、ここの使い勝手は重要です。
そして、「走行性能や乗り心地」に関する改良点です。ボディ剛性の強化やサスペンションのチューニング変更などが行われている場合、新しい年式のモデルほど、より洗練された走りや快適な乗り心地が期待できます。もちろん、これらの改良が施されたモデルは、中古車価格も高くなる傾向にあります。
予算とのバランスを見ながら、自分が重視するポイント(安全性なのか、快適性なのか、あるいは価格なのか)を明確にし、各年式の改良内容を比較検討することで、自分にとって最適な中古NXを見つけることができるでしょう。
F SPORTやversion Lなど グレードごとの改良内容の違い

- 年次改良の内容は、全グレード共通の場合と、特定グレードのみの場合がある
- 例えばF SPORT専用の走行性能に関する改良など
- 上位グレードほど、装備の標準化などの恩恵を受けやすい傾向も
レクサスNXの年次改良の内容は、必ずしも全てのグレードで共通というわけではありません。改良項目によっては、特定のグレードのみに適用されたり、グレードによって内容が異なったりする場合があります。
例えば、走行性能に関する改良です。ボディ剛性の強化などは全グレード共通で行われることが多いですが、サスペンションのチューニングについては、スポーティな「F SPORT」と、快適性重視の「version L」や標準グレードとで、異なる味付けが施されるのが一般的です。
年次改良で足回りの見直しが行われる際も、それぞれのグレードのキャラクターに合わせて、別々の改良が加えられる可能性があります。また、装備の追加や標準化についても、グレードによって差が出ることがあります。
例えば、これまで「version L」にしか標準装備されていなかった快適装備が、年次改良によって中間グレードでも標準になったり、逆に「F SPORT」専用の新しい装備が追加されたりするケースです。一般的には、上位グレードほど装備が充実しているため、年次改良による装備の標準化などの恩恵を受けやすい傾向があるかもしれません。
内外装のデザイン変更についても、F SPORT専用のグリルパターンが変更されたり、version Lに新しい内装色が追加されたりといったように、グレードごとに異なる改良が行われることがあります。
したがって、年次改良の内容をチェックする際には、自分が検討している特定のグレードに、どのような変更が加えられたのかを詳しく確認することが重要です。全グレード共通の改良点と、グレード固有の改良点の両方を把握することで、より正確なモデル比較が可能になります。
まとめ:進化し続けるNX 年次改良情報を賢く活用する
- レクサスNXは、商品力を維持・向上させるために年次改良を重ねている。
- 主な改良点は、安全装備、走行性能、快適装備、内外装デザインなど多岐にわたる。
- 安全装備「Lexus Safety System +」は特に進化が著しい項目の一つ。
- 乗り心地や静粛性も、ボディ剛性向上などで継続的に改善されている。
- インフォテインメントシステムやUSBポートなども時代に合わせてアップデートされる。
- 最新(2024年モデル)では、ボディ剛性向上や装備の標準化などが主な変更点。
- 年次改良に伴い価格が改定(主に値上げ)されることが多い。
- 購入タイミングは、最新性を取るか、価格や納期を重視するかで判断が分かれる。
- 年次改良は中古車相場や中古車選びにも影響を与えるため、年式ごとの違いを意識する。
- 改良内容はグレードによって異なる場合もあるため、詳細を確認することが重要。
- 年次改良の情報を理解し、自分のニーズと照らし合わせることが賢いNX選びにつながる。
こんにちは、「改良」という言葉に弱い運営者です!今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
レクサスNX、本当に人気ですよね。カッコいいし、走りも良さそうだし、レクサスだし…って、欲しくなる気持ち、すごく分かります。そして、そんな人気モデルが、毎年ちゃんと進化し続けているっていうのは、なんだか嬉しいですよね。メーカーが「もっと良くしよう!」って頑張ってくれている証拠ですから。
でも、その「年次改良」が、買う側にとっては悩みのタネになることも…。 「去年のモデルと何が違うの?」「今買うべき?もう少し待つべき?」って、考え出すとキリがないかもしれません。特にNXみたいに、安全装備とか乗り心地とか、目に見えにくい部分が改良されると、余計に迷っちゃいますよね。
この記事で色々な改良ポイントを見てきましたが、結局のところ、「最新が常にベストとは限らない」というのが私の考えです。もちろん、新しい機能や性能は魅力的ですが、その分価格が上がったり、納期が長くなったりする可能性もあります。改良前のモデルでも、十分に満足できる性能を持っていることが多いですし、むしろ価格がこなれてお得になっている場合だってあります。
大切なのは、あなたがNXに何を求めているかをハッキリさせること。そして、年次改良で変わった点が、自分にとって本当に必要なものなのか、それとも無くても困らないものなのかを見極めることだと思います。
例えば、「最新の安全装備はどうしても欲しい!」というなら、改良後を待つか、高年式の中古車を探すのが良いでしょう。でも、「今のデザインが気に入ってるし、基本的な性能があれば十分」ということであれば、改良前のモデルをお得に手に入れるチャンスかもしれません。
ぜひ、この記事の情報を参考に、色々な年式のNXを比較検討してみてください。そして、最後はご自身の目で見て、試乗して、納得のいく一台を選んでくださいね。進化し続けるNXの中から、あなただけのベストパートナーが見つかることを願っています!